10年以上前の古い車をずっと所持していたのですが、最近ようやく処分することができました。
おんぼろ車だったのですが、案外売れるもので、廃車としての引き取りでも8000円の収入となりました。
さて、古い車を売った後は自然と新しい車に目がいくもので、最近の車はどんなものかと調べてみますと、なんとこれからの自動車は自動運転になるというのです。
しかも、2025年にはほとんどの車が自動運転になり、2030年にはドライバーが乗っていない車が走っているのが普通になっていると、国が予想しているのです。
考えてみると、5年後、10年後なんてそう遠くない未来です。
そこで、自動運転が普及することで、なにがどう変わるのか、私たちの周りにどのような影響を及ぼすのかをこの記事で説明します。
テスラもトヨタも車は自動運転のメリット いつからレベル5になる?
まず、自動運転とはどのような車を指すのか知っておきましょう。
自動運転の定義
自動運転は、誰がどのような操作を行うのかによって、レベル0から5までの6段階であらわされます。
-
レベル0:ドライバーが全て操作する
-
レベル1:ステアリング補正やスピード調整のどちらかをサポートするシステム
-
レベル2:ステアリング補正やスピード調整の両方をサポートするシステム
-
レベル3:高速道路など特定の場所に限り、運転に関わる全ての操作を行い、ドライバーは緊急時やシステム作動困難の場合にのみ操作する
-
レベル4:高速道路などの特定の場所に限り、運転に関わる全ての操作を行い、緊急時でもシステムが対応する
-
レベル5:場所の制限なくシステムが全てを操作する完全自動運転
レベル1~2は運転支援と言われ、自動運転とは言われていません。
レベル3~5までを自動運転と呼びます。
自動運転の普及
日本の内閣府では、2020年までにレベル3の自動運転を市場化するとしていますが、将来、レベル5の完全自動運転車が普及したら、世の中はどうのように変わるのでしょうか。
無くなるものまたは減少するもの
交通渋滞
自動運転が普及すると、それぞれの車が交通状況を認知して、最適な経路を時間通りに走行できるよう運転操作しますので、今までのような渋滞は緩和されます。
交通事故
ドライバーによる運転操作だと、信号見落とし、アクセルとブレーキの踏み間違えなど、どうしても人為的なミスが起こりますが、自動運転はシステムさえ正常であればそれを回避できます。
交通違反
スピード違反やあおり運転など、ドライバーの意思ひとつで破られてしまう交通規則も自動運転では遵守されます。
また、車の持ち主が呼ばない限り、延々と自動運転を続けさせることも可能ですので、路上駐車のような駐車違反もなくなります。
また、自動運転車は走行状況を自動車会社に把握されているため、警察と協力して走行を停めることもできるため、車を使った犯罪もなくなるといわれています。
自動車免許と教習所
ドライバーによる運転ではない以上、運転技術はいらず、いずれ免許を取る必要がなくなります。
それに伴い教習所も衰退していきます。
ちなみに、顔写真付き身分証明として使用されることが多い運転免許証ですが、今後は、免許証の代わりに顔写真付き身分証としてマイナンバーカードがより普及されていきます。
その動きもすでに起こりつつあります。
マイナンバーカードでできることが今後ますます増えていきます→通知カード廃止でマイナンバーカード申請 ポイントや保険証にもなる
変化していくもの
自動車保険
自動運転の法改正に合わせて、自動車保険業界でも議論が活発化しています。
国内では、レベル3の市販車は2020年夏ごろにはすでに登場する予定です。
ただ、レベル0の車が多い今の国内の状態では事故が起こる可能性はまだまだあります。
万一、自動運転車で事故が起きた時に、その責任は持ち主にあるのか製造元にあるのか判断が難しいと言われています。
ドライバーという職業
自動運転の普及で変化していく職業は多くなると予想されますが、とりわけタクシー業界は顕著であろうといわれています。
無人タクシーが普及すれば、高級な自家用車を所有しておくよりも安価なタクシーを利用する人は増えていくからです。
また、長距離トラックや運送業も自動運転で仕事の仕方が変わると予想されています。
ただし、運転はAIに任せることができても、配送品に伴う積み下ろしや品物の扱い方などの判断はまだ人が行う必要があるとも考えられます。
車庫付き戸建て
周辺を走らせておいて、呼べばすぐに来てくれる自動運転車は、なにも家の近くに駐車しておく必要はありません。
遠くの、値段の安い月極駐車場に駐車しておいて、指定の時間に家に来るようにしておくことも可能だからです。
そうなると、戸建てを建てるときに車庫のスペースのために土地を充てずともよいので、もっと大きな家を建てることもできるわけです。
最後に
自動運転車が普及されるとどうなるのか、その予想される将来を一部ご紹介してきました。
すでにレベル5の完全自動運転車のテストが世界各国で行われています。
国内では急ピッチで法整備が行われているところで、世界に比べて遅れを取っています。
そのため、今ひとつ実感がわかない部分もあるのですが、近い将来必ず訪れる未来です。
最後に世界の自動運転車と参考価格の一例です。
- テスラ モデル3 約596万円
- セレナ イーパワー 約342万円
(2020年5月)
コメント