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事故調査員のおすすめ簡単に取り付けできるドラレコで相手の過失証明

車を運転している人 交通
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あおり運転が頻繁にニュースに出始めてから、改めて車にドライブレコーダー(以下ドラレコ)の取り付けを検討する方が増えてきました。

万一、事故が起きてしまった時に、自分の正当性あるいは相手の過失等を証明する上で、ドラレコは何より有効な手段であるはずなのですが、未だ取り付けていない方が多いようです。

私は交通事故調査員を務めていた時期があります。交通事故調査員がどういったものかは別の記事で詳しく説明してあります→保険会社が呼ぶ交通事故調査員とは?何を聞かれてどこまで調べる?

私は様々な事故の原因調査に携わってきましたが、ドラレコを付けている車の事故と、付けていない車の事故とでは調査の難易度が明らかに違います。

言うまでもなく、ドラレコがない車の事故は原因が不明瞭でもめやすく、調査は長引きます。

私は元調査員の立場から、全てのドライバーにドラレコの取り付けを強くおすすめしています。

ドラレコは、自分の安全はもちろん時には他人の無実をも証明する手段となるもので、最近は自転車の事故も増加していることもあり、自転車用ドラレコも普及しつつあります。

 

この記事では、ドラレコの簡単な取り付け方と、おすすめのドラレコについてご説明します。

最後に調査員時代の実際にドラレコの映像が決め手となった事故もご紹介します。

事故調査員のおすすめ簡単に取り付けできるドラレコで相手の過失証明

取付作業が面倒だと思い、毛嫌いされている方が案外多いので、最初に取り付け方をご説明しておきます。

前と後ろの両方にカメラを付けるタイプの前後2カメラドラレコを例にとります。

 

 

 

1、車と接続する

ドラレコの電源は車のシガーライターソケットから取ります。

ドラレコ付属のシガープラグコード(接続するコード)をソケットに差し込み、カメラにも差し込んでつなぎます。

これでエンジンをかければカメラに映像が出ます。

2、フロント用カメラをフロントに取り付ける

ドラレコのカメラは、一般的に粘着テープで貼り付けて固定する形をとっています(ナットで固定するものもあります)。

映像を確認しながら取り付け位置(主にフロントガラス)を決めたらその部分をよく拭き、テープを剥がして貼り付けます。

3.リアカメラ(後部カメラ)を取り付ける

フロントカメラと同じやり方で、取り付け位置を決めたら両面テープでリアガラスに固定します。フロントカメラとリアカメラを付属のリアカメラケーブルでつなぎます。

リアカメラをリアガラスに貼り付けるときは電熱線に重ならないようにします。
4.配線ケーブル類の整理

最後に、運転の邪魔にならないようにコードをうまく収納します。

収納できる位置は車種にもよりますが、天井か床下を這わせて防水ゴムの内側に隠すと邪魔になりません。

これで完了です。

ドラレコの取り付けは、

  1. 接続
  2. 位置を決めて取り付け
  3. コードを収納する

たったこれだけです。

ドラレコを選ぶ際のポイント

性能の良いドラレコがたくさん販売されているので、どれを買えばいいのか迷ってしまうと思いますが、最低限ここだけは見てほしいというポイントを3点だけご紹介します。

画質が命

相手の車種やナンバー、ドライバーの顔まで見ることができれば、当て逃げをされても心配いりません。

ドラレコの画質は日増しによくなっており、フルHDは今ではもう普通です。そこで解像度と画素数の多さに注目しましょう。

2カメラ前後撮影

1カメラ単体撮影のドラレコは経験上、事故の備えとしては力不足と言えます。

後方の撮影ができないと、追突やあおり運転の場合は証明しづらいからです。

できるだけ前後の撮影が可能なドラレコを選びましょう。

 

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画角が大きい

画角は簡単に言うと、ドラレコで撮影できる範囲に関わるものです。

水平、垂直、対角とその角度が表記されているので、なるべく大きいものを選びましょう。

画角が小さいと、車が接触した部分がよく確認できないなどのデメリットがあります。

 

ドラレコが決め手となった事故

次に、ドラレコを付けていたおかげで自車に過失がないことを証明できた事故の例をお話しします。

私が調査員として実際に担当した事故です。

すれ違いざまの事故

事故現場は片側一車線で幅員がやや狭く、急なカーブで見通しが悪い道路でした。

主婦の運転する軽自動車がこのカーブに差し掛かった時、軽自動車はかなり減速していました。

主婦はよくこの道を通るので、このカーブは見通しが悪く対向車の発見が遅れることをよく知っていたのです。

減速したままカーブを曲がろうとしたとき、対向車のセダンが視野に入り、主婦は咄嗟に車を停車させました。

相手車をそのままやりすごそうとしたのですが、セダンはカーブ内ですれ違いざまに軽自動車の右ヘッドライト部分に接触しました。

主婦の主張は当然「こちらは完全に停車していました」

ところが相手車の主張は「軽自動車も走行していた。お互いにぶつかった」

主婦の運転する軽自動車にはドラレコがありました。

後日私が呼ばれ、軽自動車が減速し、停車していたところにセンターラインを越えて相手車が接触してきた映像を主婦本人と確認しました。

信号色の食い違い

会社員が帰宅するために車を運転していたところ、前方に交差点が見え始めました。

会社員は右折するために、やや減速しながらウインカーを出して交差点に進入しました。

この時の信号は青でしたが、右折開始すると同時に信号が黄色に変わりました。

目で確認できましたので、急いで右折し続けたところ、直進してきた車が曲がりかけた会社員の助手席あたりに突っ込みました。

会社員の主張は「自分の信号は青だった」

相手車の主張は「自分の信号は青になった」

会社員の車にはドラレコがありました。

相手車の信号がまだ赤だったことは、ドラレコの映像と相手車の推定速度、信号の各時間を計測すれば明白でした。

最後に

交通事故の当事者は、その時の様子を聞いても正確に覚えている人はほとんどいません。

上記の例でも当時者は、決して故意に嘘を言って逃れようとしているのではなく、そのように記憶してしまっているだけなのです。

元調査員の経験から申し上げますと、いっそ嘘ならば調査の過程で見破ることもできるでしょう。

しかし、お互いに真実だと信じて主張している事故当時者には、何を言っても納得はしてもらえません。

ドラレコの映像という確たる証拠を見せるしかないのです。

 

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